早見和真 小説王

早見和真さんの小説王を読みました。


内容
華々しいデビューを飾ったものの、ファミレスのバイトで

食いつないでいる作家・豊隆と、

大手出版社の文芸編集部で働く俊太郎は、幼なじみだ。

「いつか一緒に仕事を」。

その約束は果たされないまま、豊隆は無収入の状況に陥り、

俊太郎が所属する編集部も存続の危機にたたされる。

売れない作家と三流編集者。

逆境の中にあっても、互いの才能を信じる二人は、

出版界の常識を無視した一手を放つ。小説の役割は終わったのか。

出版不況をリアルに描き、業界の内外をざわつかせた問題作が、

ついに文庫化。

あなたは、傑作誕生の瞬間を体感する!

 

小説の売れない時代に売れない作家・豊隆と三流編集者・俊太郎が

出版業界に革命を起こそうと奮闘する二人と出版業界の

裏側を描いた作品。

 

ただでさえこの不況で出版業界は不況で厳しく、

小説では読書離れから小説離れとなっている現代。

この厳しいで中で何か作りたいと思っていたり、

自分の果たせなかった小説家の夢を

うだつの上がらない作家とタッグを組むことになり

今までには無かった欲望と情熱が徐々に湧いてきて、

前半ではそれ程動きの無かったことが、

ストーリーを進めるごとにこの二つが加速してきて

小説を書くことに対しての思いが熱くて読んでいて

とてもワクワクしました。

 

そしてこれと並行して俊太郎の息子との関係が微妙だったのが、

意外な方向へと展開していきとても親子関係の熱い物語へと

変わっていて清々しかったです。

豊隆と晴子の関係も急展開をしてこの物語の内容に

厚みを持たせたような良い存在と良い関係だと思いました。

 

二人がタッグを組んで書いていた「エピローグ」は

二人が小説に対しての熱い想いもありますが、

本が一冊完成させられるということは、

本にかかわったみんなの想いや熱が加わって

出来ているということがとても伝わって

これから本を読む時にはこんな思いも頭に描きながら

読んでいきたいなと思えました。

 

ところでこの「エピローグ」がいつになったら

読めるのかなと期待していたのですが、

ラストまで読めることが出来なかったので

それが少し残念でした。

この熱い思いのある作品のまま読んでみたかったです。

 

早見さんの作品は何冊か読んでいますが、

「店長がバカすぎて」では書店員さんを通して本の楽しさ

などが描かれていて本が好きなのだというのがよく分かりましたが、

この作品でも早見さんが本に対しての思いがよく伝わるので

本当に早見さんが本が好きだということが理解出来ました。

こんなに本が好きで素晴らしいと伝えている

作家さんの本を読まない訳にはいかないなと

思えてこれからの早見さんの作品にも注目しなければ

いけないと思いました。

 

少し切なくて清々しい展開模様でしたが、

ラストに登場した編集者志望の学生のその後と

俊太郎の息子のその後の関係や

豊隆のその後の作家生活などと

様々な背景がとても気になるので後日談としての

第二弾があったら読んでみたいなと思いました。

 

 

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2020.08.12 Wednesday | 読書23:08comments(0) | - | by yumi

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2020.09.28 Monday | - | 23:08 | - | - | by スポンサードリンク
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