ほしおさなえ 活版印刷三日月堂 小さな折り紙

ほしおさなえさんの活版印刷所三日月同小さな折り紙を読みました。


内容
小さな活版印刷所「三日月堂」。

店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、

誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。

三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、

柚原は人生に悩み…。

そして弓子達のその後とは?三日月堂の「未来」が描かれる番外編。

 

マドンナの憂鬱

三真美十字星の下で

二巡目のワンダーランド

庭の昼食

水の中の雲

小さな折り紙

 

子供さんを含めた親子、家族を中心とした作品が多かったので、

子供さんを持った親御さんが読むとより子供さんへの想いや

親としての気持ちがひしひしと募る思いがすると思いました。

子供がいないので子供に対しての考え方、想い方は分からないですが、

自分が育ってきた状況を思い返しながら読むと、

二巡目のワンダーランドの気持ちが良く分かりました。

 

弓子さんの生い立ちや活字印刷への思いなどが

人との繋がりから伝わるものがあり、

活字印刷への考え方もまた変わりました。

 

ラストの章の「小さな折り紙は」では歳を重ねた園長先生が

卒園する園児に対する思いがそれぞれにあり、

細やかに気を配っていて、こんな風に思って園児たちを

今まで送ってきたと思うと胸がいっぱいにになり

遠い記憶であっても思い返してみたくなってしまいました。

 

どの章も心温まって、未来を見据えて微笑ましい光景ばかりが

ラストには見えていて心がほっこりとするばかりです。

そしてその中にも素敵な言葉がちりばめられていました。

印象的だったものは

やっぱり人生って冒険なんじゃないか。

予測しないことが起こるから、

それを乗り越えこともできる。

もちろんそこで終わっちゃう人もいる。

だけど完全にリスクのない人生を目指すのは、

つまらないことのように思う。

 

生きているものはみなあとを残す。

それも影のような頼りないものだけれど。

「印刷はあとを残す行為。活字が実体で、印刷された文字が影。

ふつうならそうだけど、印刷では違う。(中省略)

印刷された文字は、人が残した「あと」、

生きた証、その人がいなくなったあとも残り、人が影に、

文字が実体になる。きっとそういう意味なんだろう。

 

シリーズ作を読まずに番外編の未来から

読み始めてしまいましたが、

シリーズ作を読んでいなくてもこれだけで

十分に物語を味わえることの出来た作品でした。

これをきっかかけにシリーズの他の作品も読みたいと思いました。

 

 

初回盤は扉ページ入りで写真が掲載されていますが、

これも趣があって良いです。

 

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2020.02.16 Sunday | 読書19:38comments(0) | - | by yumi

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2020.04.09 Thursday | - | 19:38 | - | - | by スポンサードリンク
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