古内一絵 マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

古内一絵さんのマカン・マラン 二十三時の夜食カフェを読みました。

 

内容

元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。

そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。

そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。

早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。

手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。

仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。

そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、

彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。

じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!

 

第一話 春のキャセロール

第二話 金のお米パン

第三話 世界で一番女王なサラダ

第四話 大晦日のアドベントスープ

 

店頭にシリーズで並べられていて、

フリーペーパーで内容を見てみたら

ひと目で気に入って手に取りました。

 

本の帯にも読者メーターで読みたい本ランキング第1位と

書いてある通りで読んで心がとても温まる物語ばかりです。

 

この作品を読んでいたら何処かでにたような本を思い出しました。

森沢昭夫さんの「大事なことほど小声でささやく」というのも

この作品に登場するシャールと同じようにトランジェスターで

外見は男性だけれど内面は女性のスナックのゴンママという設定です。

けれど同じような設定であってもこんなに繊細で人に優しいという

ところまでは同じではないので少し比較して

思い出しながら読んでいました。

 

それぞれの章で仕事や人生に行き詰まってしまっている時に、

この夜食カフェを訪れるとその人に合った身体や心を癒す

夜食メニューを作ってくれて、それと共に優しい言葉も添えられて

これだけで心身共に洗われる思いがしました。

 

どの章でも悩める登場人物に同情してしまいますが、

中でも心打たれた章は第三章の世界で一番な女王なサラダでした。

シャールが語る言葉はどれも素敵な言葉ばかりで、

「足りなければ、満たせばいい。空ならば、埋めればいいのよ」

「苦かったり、つらかったりするのは、

あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、

前へ進もうとしている証拠よ」

「どんな色々なものが足りなくたって、だれもが自分の人生の女王様よ。

あたしもそう。もちろんあなただってそうよ」

「たとえ勝ち組に慣れなくたって、サラダにはサラダの意地がある。

自分の舞台から降りないために、少しずつ、

ひとつずつ、足りないものを埋めていこう、

そしていつか、きっと供そう。私だけの、世界で一番上なサラダ。」

どんなにちっぽけな自分であっても

こんな言葉をちりばめられたら、

少しでも前に進もうという力が湧いてきます。

いつまでもこの言葉を心に置いておきたいです。

 

ラストの章では今までに登場した人達がまた繋がって、

次の展開に進むというスタイルになっていて、

ここに一大事件が起きてしまい今後のシャールの事が気になってしまい、

次のシリーズを早く読みたくて仕方なくなりました。

 

こんな夜食カフェでこんな素敵な人達に巡り会えたら

行ってみたいです。

きっと出会えたら素敵な人生が送れそうな気がします。

 

夜食カフェが舞台となっているので

美味しい物のメニューが出てきますが、

マクロビや薬膳などと食について細かな情報も得ることができ、

自分の食生活も少し見直すきっかけにもなると思いました。

 

食を通して人生観も考えられて、

そして読了後には心がほっこりと温まり、癒されて、

心が疲れた方、人生の歩き方に躓いてしまった方に

お勧めだと思います。

 

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2019.12.12 Thursday | 読書22:56comments(0) | - | by yumi

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2020.02.25 Tuesday | - | 22:56 | - | - | by スポンサードリンク
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