原田マハ まぐだら屋のマリア

原田マハさんのまぐだら屋のマリアを読みました。

 

内容

東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修業をしていた紫紋は、

料亭で起こった偽装事件を機にすべてを失った。

料理人としての夢、大切な仲間。

そして、後輩・悠太の自殺。逃げ出した紫紋は、

人生の終わりの地を求めて彷徨い、尽果というバス停に降り立った…。

過去に傷がある優しい人々、心が喜ぶ料理に癒され、

紫紋はどん底から生き直す勇気を得る。

 

原田さんの作品というと美術関係のものが多いので

マリアというのもタイトルで出てくるので

てっきり海外のキリスト関連の内容かと思ってしまいました。

 

料亭で修行していた青年が自信を失いかけて

人生の終わりを彷徨っていた所に過去に過ちがあった女性と

巡り合いそこからまた新しい仲間が増え、

新たなる世界が見えてくるというストーリーでした。

 

主人公の紫紋が過去の自分の過ちや同僚との思い出、

そしてマリアの薬指の謎などと様々な伏線があり、

気になることが様々でストーリーに飲み込まれてしまいました。

 

時より思い出す紫紋の同僚との辛い過去に

うなされている場面にはとても切なくなりました。

同僚だけでなく誰に対しても人に対して優しく

真面目に接しているからこそこの苦しみが来てしまうのかと思うと

早くここから救ってあげたい気持ちになりました。

 

新しく生活しだした場所では、

周囲の人達が何でも親切に受け入れてくれていますが、

時として必要な場合にはきちんと向き合って本音を

語っているところがまたお互いを助けて合っているのだと思えました。

 

本の帯にもありましたが、

食べることは、生きること、

過去に友達に囚われた人に前を向く勇気をくれる

ということにぴったりな作品です。

 

どんなに辛くてもそれから逃げ出すことなく、

ただ静かに良き、報われない人の役に立つ何かをしているのならば、

それこそが、あなたにとっての「解決」。

という言葉が心に打ち、

ラストではそれぞれが互い過去を許し合って

生きていこうとする光景は涙ぐましいです。

どんな状況にあっても許してくれて帰る場所が

あるというのは本当に掛けがえのないもので良いものだと思い

目頭が熱くなりました。

そして故郷というものを更に良いものだと思ってしまいました。

 

原田さんの作品は好きなので何冊か読んでいますが、

この作品も心温まり、生きることへの活力が

読了後もじわじわと湧いてきて、

食べることと人のぬくもりを感じられる作品だと思います。

 

 

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2019.03.21 Thursday | 読書22:51comments(0) | - | by yumi

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2019.10.23 Wednesday | - | 22:51 | - | - | by スポンサードリンク
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