高橋弘希 送り火

高橋弘希さんの送り火を読みました。

 

ストーリーは少年たちは暴力の果てに何を見たのか?

東京から山間の町へ引っ越した中学三年生の歩。

級友とも、うまくやってきたはずだった。

あの夏、河へ火を流す日までは―。第159回芥川賞受賞作。

 

芥川賞受賞作品ということで手に取りました。

 

東京から田舎町へ引っ越しをしてきた中学三年生の歩。

男の子の視点で慣れない土地での生活と学校生活を

中心にして描かれています。

 

芥川賞受賞作品らしく四季折々の自然や生き物などの描写が

とても細かく描かれていると思いました。

細かな色合い、繊細な生き物の動き方などが目の前で

繰り広げられいるようでした。

 

転校してきただけでもよそ者扱いをされる土地柄でもありますが、

歩の場合は思春期ということもあり更に特別な扱いもあり

この場所に慣れるには本当に苦労しているなというのが伺われました。

なるべくクラスの友達に馴染もうと試行錯誤していたのに、

それを逆なでするようなクラスメイトがいたりして

いつの時代、何処に行っても同じだなと思ってしまい、

そんなに転校生というのは特殊なことだと思うことが不思議でならなく、

悔しい思いがしました。

 

物語に何か特別な仕掛けがあるというわけでもないですが、

どこか不気味な雰囲気がじわじわときて、

まるでミステリー小説でも読んでいるかのような感覚になりました。

そして学校生活にも慣れてクラスメイトたちとも何とか

上手く付き合っていた頃に終盤の出来事は衝撃的でした。

読了後には何だかやりきれなさや虚しさなど

もやもやとしてしまいました。

その後の歩がとても気になってしまいました。

 

田舎という閉塞感のある場所のせいか、

全体的に不穏なムードが独特の世界感があり、

さらに思わず目を背けたくなるような暴力的な描写が

特徴的だと思いました。

 

一つ一つの言葉に重厚感があり

文章力があるというのが分かり、

芥川賞受賞作品ということを納得させられた作品でした。

これをきっかけに他の作品も読んでみたいと思います。

 

 

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2018.08.01 Wednesday | 読書18:57comments(0) | - | by yumi

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2018.12.11 Tuesday | - | 18:57 | - | - | by スポンサードリンク
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