是枝裕和 万引き家族

是枝裕和さんの万引き家族を読みました。

 

内容

第41回日本アカデミー賞にて最優秀作品賞をはじめ6冠を獲得した。

『三度目の殺人』の是枝裕和監督が最新作「万引き家族」を自ら小説化。

是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。

「彼らが盗んだものは、絆でした」 とある住宅街。

柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。

ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。

驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、

一緒に「家族」として暮らすことに。

年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。6人家族として幸せに暮らしていた。

しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。

 

パルムドール受賞作ということなので手に取りました。

 

タイトル通りに万引きをして生計を成りたてていた家族の事が描かれています。

けれどこの家族が読み進めていくうちにただの家族ではないということが

徐々に浮かび上がっていくたびに驚きます。

これに至るまでには治と信代の過去があらわになり、

これもまた信じられないような過去が。

様々な事情のある過去が入り混じり、

つぎはぎだらけのような家族だけれど、

それぞれの家族の絆はどこの家族の絆よりも強いように思えました。

 

信代が語った「子供を生めばだれでも母親になれるのか?」

という問いにはこの作品以外でもよくテーマになりますが、

子供を生めば自然に母親になれるというのは当たり前ではなく、

子供を育てながら母親らしくなっていくというものだと思います。

だからこそこの作品のように信代はじゅりと祥太を我が子のように

育てられたのだと思います。

子供に対しての愛情がこのように深くなったのも、

自分の母親への呪縛もあったからこんな行動になったと思い

可哀想だと思えました。

 

治と信代のしたことは法律的に言えば決して良い事ではありません。

けれど一つ一つの状況から判断すると、

虐待されていた子供を救ったり、居場所のない少女を救ったりと

その人達にとっては良い事だと思えます。

例え家族という形をとっていたとしても、

その子供の居場所が良い環境と言えなければ

家族という形の意味はどうなるのでしょうか。

 

とかく法律上や血縁関係だけの家族という形が

クローズアップされがちですが本当の家族の

ありかたというのはどうゆうものなのか、

そしてつながりとは一体どうゆうものなのか

というのを考えさせられました。

 

万引き、虐待、不正年金受給などと重いテーマがあり、

普段なかなか目に留まらないことにも盛り込まれいて、

一筋縄では解決できないような問題もあり

多方面から考えさせられる作品でした。

 

ラストの治と祥太のやり取りは涙無くしては読めないです。

 

この作品は是枝監督が映画のノベライズ本として書かれてるので、

普通の小説と比べると少し情景描写が乏しいところがありますが、

読みやすいので、映画と照らし合わせてみると

更に分かりやすいかと思います。

 

この本を読んだら益々映画が観たくなってしまいました。

機会があったら是非観てみたいと思います。

 

 

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2018.06.06 Wednesday | 読書23:31comments(0) | - | by yumi

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2018.06.21 Thursday | - | 23:31 | - | - | by スポンサードリンク
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