奥田英朗 我が家の問題

奥田英朗さんの『我が家の問題』を読みました。

 

ストーリーは「夫は、仕事ができないらしい」。

会社のこと、実家のこと、ご近所づきあい……

どんな家庭にもある、ささやかだけれど悩ましい「問題」の

数々をリアルかつ温かく描く短編集。

 

甘い生活?

ハズバンド

絵里のエイプリル

夫とUFO

里帰り

妻とマラソン 

 

甘い生活?

夫のためにと思って甲斐甲斐しく主婦業をしていた妻に対して、

夫は独身生活が長かったせいか息苦しくなってくるという贅沢な悩み。

夫も悪いとは思いつつ隠れて寄り道をしていたけれど、

お互いに気を遣いすぎはよくないかと。

そして二人は夫婦喧嘩を真正面にすることによって

お互いの本当の心が分かり合えて良かったかと思います。

結婚生活の初めの方にはお勧めな作品かと思います。

 

ハズバンド

夫が仕事が出来ないというのを知ってしまい

そのためには美味しいお弁当を持たせた方が良いと思い

健気に励ましているのが微笑ましいです。

生まれてくるお腹の赤ちゃんのためにも

夫のためにも支えているのが良いです。

そしていつの間にかそれが楽しい時間となり

生き甲斐にもなってくるなんて

こんな専業主婦なんて良いなと思いました。

 

絵里のエイプリル

多感な思春期に両親の離婚話を知ってしまうという

なんともスリリングな問題が描かれています。

親に直接聞いて本当の事を知るのか、

もし聞いて本当だったらその後をどうしようかと思い悩む気持ち。

親としての気持ちも分かる年頃でもあるけれど、

まだそこまで一人前ではない心の揺らぎが絶妙でした。

あれだけ悩んでいたのに弟の言葉には意外性もあり

やはり男の子はしっかりしているのだというのを垣間見れた気がします。

 

夫とUFO

夫の口からUFOと交信が出来るようになって・・・などと

訳の分からないことを言い始めたらば普通ならば

気がおかしくなっとか、冗談だろうと思ってしまうと思います。

けれどこの妻が夫と想う気持ちから

意外な発想になりラストには微笑ましい光景になっていて

いるところが可愛らしい妻だなと思いました。

ここまで出来ている奥さんはなかなかいないと思うので感服です。

 

里帰り

名古屋と北海道の里帰りをすることになって、

今まで気が付かなかったそれぞれの地域の特性や

家族、親戚などの付き合い方が分かり

これがきっかけとなり里帰りの良さを見出されています。

自分の新婚当初を思い出させてほのぼのとした気持ちになりました。

 

妻とマラソン

家日和の続編になっているのがこの作品です。

何も趣味や目標のない妻を心配している夫も

良い旦那さんであり、控えめな奥さんが夫をしっかりと

支えているのも良い奥さんだと思います。

普段は表だって何かをするわけではないけれど、

妻が何か成し遂げてみようとする所に家族の先頭を

切って応援してあげようという気持ちがとても羨ましく思えました。

 

夫からの視線で描かれている「甘い生活?」、「里帰り」、

「妻とマラソン」、

妻からの視線で描かれている「ハズバンド」、「夫とUFO」、

そして唯一子供の視点から描かれている「絵里のエイプリル」と

それぞれの視点から夫婦像が描かれているので男性が読んでも

女性が読んでも共感できるかと思います。

 

それぞれの家庭でささやかな問題が起こりますが、

普通にありがちな日常的なことで親近感がわき、

頷かされたり、ほろりとしたりしてとても読みやすいです。

 

夫になる人がどれもユニークな人なので、

こんな夫だから妻がしっかりとして

良い夫婦になれるのかと思ったりしました。

これから結婚する方にはお勧めな一冊だと思います。

 

 

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2017.08.10 Thursday | 読書18:55comments(0) | - | by yumi

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2017.11.25 Saturday | - | 18:55 | - | - | by スポンサードリンク
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