村山早紀 桜風堂ものがたり

村山早紀さんの『桜風堂ものがたり』を読みました。

 

ストーリーは 万引き事件がきっかけで、長年勤めた書店を辞めることになった青年。

しかしある町で訪れた書店で、彼に思いがけない出会いが…。

田舎町の書店の心温まる奇跡。 

 

村山さんの作品は初めてで本屋大賞に

ノミネートされていたので手に取りました。

ゆっくりと時間が過ぎていくような感覚で

読んでいてとても心が穏やかになり心が温まりました。

 

この作品に出てくる登場人物はどの人も心の優しい持ち主で

誰にもキラリと光る物を持っていて、

これだけの登場人物がいるので一人くらいは憎らしい人が

いてもおかしくはないのですがそう思える人がいないというのも

またこの作品の良さで温かみが更にあるのかと思いました。

 

中でも同じアパートの隣に住んでいた老人の言葉が印象的で好きです。

 生きることをあきらめるな、幸せになることを。

 前に進むことをあきらめたら、人間その場で腐っていくだけ。(中略)

 希望を持て。夢と憧れを忘れちゃいけない。

 動け。前に進むんだ。闇雲に進んだっていい。

 景色が変われば、見えてくるものも変わる。

 迷いながらでも、光が指す場所に、向かっていくんだよ。

 そうすればいつか、波の果てに陸が見える

 

現在の全国的に抱えている書店の悩みが切実に描かれていたり、

書店員の仕事、本に携わる人々の事が事細かく描かれていたので

書店が好きで本が好きな私にとっては

とても楽しく味わうことができました。

そして本を作り上げる人々達がどれほど本に対する愛情が

込められているかということが分かり、

これからはなるべく書店で本を購入しようかと思わされました。

 

主人公の一整はただ本が好きというだけではなく、

悲しく辛い過去を背負ってどこか影のあるタイプの青年。

どことなくお人よしだけれど、

自分なりに地道に出来る事を成し遂げていき

前向きに歩いていく姿は好感が持て本当に影で支えたくなります。

こうゆう人物だからこそ周りの皆も一丸となって

一つの目標を目指して頑張れたのかと思います。

 

作品中に出て来た団先生の『四月の魚』の内容が良いので、

現実的にこれも書籍化してくれたら良いと思いました。

 この中の地球は揺り籠のように、

 たくさんの命の思い出を抱いて、

 宇宙を巡っていく

この言葉も印象的でした。

 

本編の間の猫の視点で描かれたのも

猫の気持ちが素朴て可愛らしくて本編とは別に良かったです。

 

村山さんのこの本に込めた思いがあとがきになるので、

ここも是非読んでみて下さい。

良い本に出逢えて本当に良かったです。

 

この桜風堂書店、銀河堂書店も運が良ければ

他の作品で出て来るようなのでそれも気になりますが、

他の作品も読んでみたいと思います。

 

 

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2017.04.21 Friday | 読書11:31comments(0) | - | by yumi

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2017.05.01 Monday | - | 11:31 | - | - | by スポンサードリンク
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