森絵都 ラン

森 絵都
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2012-02-25)

森絵都さんの『ラン』を読みました。

ストーリーはもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んだ環。
そこには亡くなったはずの家族がいた――
哀しみを乗り越え懸命に生きる姿を丁寧に描いた、感涙の青春ストーリー。
直木賞受賞第一作目の文庫化です。

森絵都さんの作品は『風に舞いあがるビニールシート』を読み、
それを読んで良かったのでまた手に取りました。

主人公の環は不幸にして家族を一度に三人も亡くしてしまった過去がありますが、
その過去がなかなか拭えなくいつまでも自分は不幸で寂しいと思っていました。
そして仲良くしていた人たちも周りからいなくなってしまい
余計に心がしゅんとなってしまったのはとても同情できます。
私は一度には家族を亡くしてはいないですが、
両親が他界しているので環の家族を失った寂しさや悲しさは
痛いほど分かります。
でもいつまでも後悔の念を持っていては前に進まないのだと
改めてこの作品で背中を押されたような気がします。

作品中の中にもあったように
 もしもあのときああだったら。
 もしもあそこでああしていれば。
この「たら」「れば」は人生を後ろ向きにさせるってことを・・・

たまたま貰った自転車に乗ったら異次元の世界で、
そこに行くために自転車のペダルをこいでいた環。
そこからもっと力強くその地点に行けるようにと
何の接点もなく見ず知らずのマラソンチームに入ることになり、
そのチームでのメンバーのお蔭か少しづつ環の心境が変わってくるのが
目に見て分かります。
マラソンチームの目標は初めは小さな所からだったですが、
コーチと呼ばれる人からノウハウを教えてもらうと
マラソンを始めたきっかけがそれぞれ違うメンバーだったですが、
最後はみんな一つの目標に目指すところがとても壮快でした。

人は生きていようと、死んでいようと形がなくても
人と人との関わり合いは無くなるものではないということ。
そしてどんなに苦しくてぼろぼろになっても、
最後にはみんなが待っている場所にいけるんだということ。

生きていくのに辛くなった時にこの言葉を思い出せれば、
きっとなんでも乗り越ええゆけるだろうなと思いました。
前半はスローペースな感じですが後半からはまるでマラソンのように
ストーリーの展開が早くなるのでこの作品自体がマラソンみたいです。
とてもすがすがしく生きていくことがさらに前向きになるような作品でした。

私の人生もまだまだこれから走らないと・・・と思わされました。

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2012.05.08 Tuesday | 読書15:18comments(0) | - | by yumi

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