東野圭吾 使命と魂のリミット

東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-02-25)

東野圭吾さんの『使命と魂のリミット』を読みました。
 
ストーリーは「医療ミスを公表しなければ病院を破壊する」と突然の脅迫状に
揺れる帝都大学病院。
「隠された医療ミスなどない」と断言する心臓血管外科の権威・西園教授。
けれど臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的と疑念を抱いていた。
あの日手術で何があったのか?今日、何が起こるのか?
という手術室を前代未聞の危機が襲う長編サスペンス。
 
東野さんの作品は好きな作家さんなので何冊か読んでいますが、
医療現場を舞台にした作品はこれが始めて読みました。

最初は研修医・氷室夕紀の仕事に対しての熱意さや
医療現場などの現状が事細かく描かれているので
ここからどうやってサスペンスに展開していくのだろうかとワクワクしていました。

意外な所から事件に発展してくので、
これはやられたという感じでした。

この作品のタイトルの通り、どの登場人物も使命を持って生きている。
人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っている。
立場、状況は違っていてもそれぞれの使命を持っていて、
その使命に向かって生きているなと思いました。

けれどその使命がマイナスに働いてしまった場合には、
使命でも何ものでもなくなってしまうのが人間の心の闇だと思います。
犯人がマイナスの使命に働いてしまった事も本当ならば、
あのような事がなかったらこんな事をしなかったのにと思います。
この犯人にもそれなりに可哀想な過去もあるので少し同情しました。

医師の志として、たとえ残念な結果に終わったとしても、
ベストを尽くしたと信じられうことが、その後の医療行為の支えになる。
という言葉には深みがあるなと思いました。
医師といえどもやはり人間なので、何かの拍子にミスを犯してしまうことも
あるかもしれないです。
けれどそれが故意的したのか、故意的でないのかによって被害者側の気持ちは
全然違うかと思います。
もちろん医療ミスはいけないこと前提です。
でもそこにやはり使命があったかどうかがここにもあるかなとも思いました。

夕紀の過去からの疑念もこの事件によって明確になり、
より良い医者になろうという明るい終わり方だったのでそれも良かったです。
それぞれの登場人物に心のひっかかりがあり、
ラストには使命によって解かれて晴れ晴れした展開だったので
とても読みやすかったです。

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2010.05.29 Saturday | 読書22:19comments(2) | - | by yumi

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2019.12.11 Wednesday | - | 22:19 | - | - | by スポンサードリンク
コメント
ドラマ新参者もこの方の著書のものですよね。
本当に、面白い作品を書きますね!こちらの本も面白そう!

ブログタイトルを変更しました!
内容は相変わらずですが・・・。
お手数おかけしますがよろしくお願いします!
ハロンさんへ
東野さんの作品にはずれはあまりないので好きな作家さんです。
新参者もまだ先が読めないですね。

ブログタイトルの変更の件は了解しました。
連絡を有難うございました。
  • yumi
  • 2010/05/30 9:44 PM
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