益田ミリ 泣き虫チエ子さん 旅情編

益田ミリさんの泣き虫チエ子さん 旅情編を読みました。

 

ストーリーは秘書のチエ子さんと靴修理屋のサクちゃん。

仲良し夫婦は日々の暮らしや旅先で、

支えあったりぶつかったりしながら生きています。

ささやかな日常の大切さに気付かせてくれるほんわかコミック。

 

泣き虫チエ子さん愛情編を読んで良かったので続いて読みました。

今回もチエ子さんの心配性とサクちゃんへ対する想いが

あちこちで見られて愛情一杯でした。

 

今回は旅情編で浅草で食べ歩き、箱根で温泉、

山形で一人旅と日常生活では見られない一面が垣間見れました。

こんな風に素敵な景色に出会い、

美味しい物を食べ、大切な人との時間を作れるというのは

本当に幸せで贅沢な時間で宝物だと思いました。

 

「大人になるということ」、「肩もみの数え方」、

「わたしたちの一生」はちょっと切なくて

この作品をきっかけに普段の生活にも思い返してしまいそうです。

 

心配症なチエ子さんだけれど、

それに対して大らかなサクちゃんは本当にお似合いです。

この夫婦のように何気ない日常を大切にして

お互いを思い合えて支えていけたら素敵な夫婦だなと思います。

 

夫婦二人の生活もこんなに素敵だなと思える作品で、

今回もほっこりと心温まりました。

 

 

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2017.10.14 Saturday | 読書22:53comments(0) | - | by yumi

原田マハ 星がひとつほしいとの祈り

原田マハさんの『星がひとつほしいとの祈り』を読みました。

 

ストーリーは時代がどんな暗雲におおわれようとも、

あなたという星は輝きつづける――

注目の著者が静かな筆致で描く、20代から50代まで、

各世代の希望と祈りを見つめ続けた七つの物語。

 

椿姫 La travita

夜明けまで Before the Daybreak Comes

星がひとつほしいとの祈り Pray for a Star

寄り道 On Her Way Home

斉唱 The Harmony

長良川 River runs Tharough It

沈下橋 Loverlei

 

女性の様々な世代に渡って人生の節目、決断をする時などと

様々な物語が綴られています。

 

原田さんの作品は好きなので何冊か読んでいますが、

「さいはての彼女」、「生きるぼくら」などのように

力強く明るいものでは無いですが、

静寂の中に切なくもあり、その中でゆっくりと小さな光が

注がれているという感じで読み終わってからも

じんわりと味わうものがありました。

 

原田さんの作品では旅の中での物語がよくあり、

今回も殆どにありました。

それで地元の方言や美しいその時の風景などが丁寧に描かれているので

とても読んでいて心地良いものでした。

 

解説にもありましたが「さいはての彼女」に収録されていた

「旅をあきらめた友と、その母への手紙」のハグとナガラが

この作品にも登場されいて続編のようになっているので

少し得をした気分になりました。

こうゆう小さな所で以前の作品が登場するというのも

他の作品を読んできた面白さを振り返ることが出来るので良いです。

 

どの作品も良かったですが、中でも良かったものは

「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」です。

「星がひとつほしいとの祈り」は他の作品とは少しテイストが違い

昔話かおとぎ話でも聞いているような気にもなりました。

丁寧なヨネさんの喋り方や慎ましくも力強い人生、

そして心温かい人柄とても心が打たれました。

 

「長良川」では亡き夫との思い出やエピソードが語られている部分は

夫と優しさや人柄がとてもよく出ていてそれがまた涙をそそられました。

こんな風にお互いを思い合える夫婦が素敵だと思い、

それをまた娘夫婦が軌跡として繋いでいるのが微笑ましかったです。

夫がふと語る言葉がどれも素朴でいて可愛らしくて好きです。

中でも 

 川があって橋が架かって、人々が行き来して。

 川辺があって、家が並んで、釣り人が糸を垂れて。

 水鳥、魚、鵜舟、大昔から続いている、人間の営み、

 その中心を、静かに流れていく川。

 人間ってちっつちゃいよな。でも、ちっちゃいなりに、

 川と一生懸命に付き合っているんだな。

 人間って、なんだか可愛いな。

 そんなふうに思って、おれもちっちゃい、可愛いもんだ、って。

 

特別インパクトある言葉がある訳でもなく、

普通の言葉ですがどこか心を和ませたり、癒されることがあり、

それによって人生の節目などで落ち込んだ時に読んだら

背中をそっと押してくれそうな作品ばかりなので

また再読したい一冊になりました。

 

 

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2017.10.11 Wednesday | 読書16:34comments(0) | - | by yumi

沼田まほかる ユリゴコロ

沼田まほかるさんのユリゴコロを読みました。

 

ストーリーはある一家で見つかった「ユリゴコロ」と

題された4冊のノート。

それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

この一家の過去にいったい何があったのか―。

絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、

ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!

各誌ミステリーランキングの上位に輝き、

第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!

 

映画公開のCMを観て興味深かったので手に取りました。

前半はかなりグロテスクな表現があり、

読むのに少し苦痛な所がありましたが、

それからいつの間にかアナタへの気持ちが

愛情に溢れていることに変わりその節なる思いが、

胸が張り裂けそうな思いなりました。

ドキドキしながらも読む手が止まらなくて一気に読んでしまいました。

 

この4冊のノートを読んでいた主人公もノートに

書かれていたこととに翻弄され、

そして実生活の仕事、私生活でも上手くいかなく板挟みになっていて

あらゆることが交差して物語を右往左往しているのがスリリングです。

 

年をとるというのは、たぶん、混乱を混乱のまま抱きかかえて

生きられるようになることではないだろうか。

人間の心そのものが、永遠に解き明かせないひとつの波乱だと、

知ることではないだろうか。

という言葉が印象的でした。

 

まさしくこの主人公もそして家族、両親、兄弟とも

一人の危うい女性を通して人生を歩んでいくということ

ではないかと思いました。

 

ラストの展開には予想も出来なかったことで驚きましたが、

親が子供を思う気持ち、そして子供が親を思う気持ちがよく分かり

愛情と絆の深さが見られた気がしました。

 

初めの印象からラストの印象に変わるまで、

なんとも言えない不思議な感覚になり、

恐怖や苦しみがいつの間にか温かで幸せなものに変わっていくという

独特な世界観を味わえました。

 

沼田さんの作品は何冊か読んだことがありますが、

久しぶりに読んでまたインパクトが強く残りました。

恋愛ミステリーらしいですが、

あまりこのようなタイプは読まないのでかなり衝撃的な作品でした。

 

 

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2017.10.05 Thursday | 読書23:49comments(0) | - | by yumi

小川糸 たそがれビール

小川糸さんのたそがれビールを読みました。

 

ストーリーはパリの蚤の市で宝物探しに奔走し、

モロッコでは夕日を見ながら屋台で舌鼓。

旅先でお気に入りのカフェを見つけては、本を読んだり、手紙を書いたり、あの人のことを思ったり。

年末に帰ってきた自宅ではおせちカレンダーを作り、新しい年を迎える準備を整える。

ふとすると忘れがちな、当たり前のことを丁寧にする幸せを綴った大人気日記エッセイ。

 

2012年当時の日本での日常の出来事とヨーロッパ、モロッコなどを

旅した事が綴られています。

ヨーロッパを何か国か旅が出来て羨ましい限りです。

ベルリンは前回もベルリンに滞在をしてドイツを絶賛していましたが、

今回は更にお気に入りになっているのがよく分かります。

これだけドイツの良い所が分かるとドイツに行きたくなります。

ただドイツの文化、習慣などが良いだけではなく

ドイツ人に生き方もなかなか共感できることがあり発見も見られます。

「ノー・バイ・デー」いきすぎた過剰な消費行動に対して、

待ったをかけ、物を買わない日を設けること。

「デジタル解毒デー」デジタルに魂まで侵略されないよう

一日全くデジタルには触れない日を設ける。

これは日本でも導入されたらだいぶ生活スタイルがシンプルになるので

良いアイデアだと思いました。

 

時々小川さんが読んだ本で良さそうだと思うものがありますが、

今回興味を持ったのが

加賀まりこさんの『純情ババァになりました。』。

その中の文章で

 変だと感じることに対し、「それは変です」と

声をあげることは大事だと思う。

そうゆう時、私は常にチンピラでありたい。

権威になびかず、強者の横暴に噛みつくチンピラでありたい。

加賀さんらしいところが出ていてかっこよく潔いと思います。

けれどそれだけでなく、常に何かの情報に耳を傾けて、

それに対して何かの反応を得るという大事なことだと

いうことが伺えました。

 

いつも小川さんの日記エッセイを読んで思うことが

やはり何気ない日常生活を丁寧に暮すということが伝わります。

そしてドイツ人の精神にも宿っている物や時間を

大切にするということが今回は加わったように思います。

 

日本人は目先の安い、高いにとらわれ過ぎていないだろうか。

何に、どうお金を使うか、それが人々の幸せを左右している。

この言葉は身につまされるような思いなので、

心のどこかにこの言葉を留めておきたいと思いました。

 

日記エッセイはこれで3作品目ですが、

のんびりして何も考えずに旅行に行った気分を味わえて、

その国の文化、習慣なども知れるので

また機会があったら読みたいと思います。

 

ちなみにタイトルのビールですが、

ビールの本ではないのでお間違えのないように。

 

 

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2017.10.03 Tuesday | 読書14:27comments(0) | - | by yumi

東野圭吾 片想い

東野圭吾さんの片想いを読みました。

 

ストーリーは大学時代、ともに汗を流したアメリカンフットボール部の仲間たちとの同窓会。

エースQB(クォーターバック)だった西脇哲朗はマネージャーの

理沙子と結婚していたが、二人の仲は最近うまくいっていなかった。

同窓会の帰り道、哲朗はもう一人のマネージャーだった日浦美月に十年ぶりに出会う。

昔から性同一性障害で苦しんできたという美月は、今は男として生きていると告げる。

そして、さらに衝撃の告白をする。

「人を殺したんだ」 翌日、アメフト部のランニングバックで

美月と付き合っていた中尾功輔が哲朗の家を訪ねてくる。

十年という歳月はかつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。

事件はなぜ起きてしまったのか?

真相にたどり着こうとする中で、次々と明らかになっていく苦悩に満ちた事実。

30代半ばを過ぎ、恋愛や結婚、仕事に行き詰まりながらも、

過ぎ去った青春の日々を裏切るまいと再びフォーメーションを組む仲間たち。

最後に訪れる美月の、哲朗の、理沙子の、中尾の決断とは。

そして“片想い"の意味とはーー。 映像化を切望された東野圭吾の傑作ヒューマン・ミステリー、

2017年、中谷美紀主演でWOWOWドラマ化!

 

10月からWOWOWドラマ化というので手に取りました。

 

今では性同一障害、トランジェスターなどといった性や性差について

公になりだいぶ理解しつつありますが、

この作品はもう10年以上前に書かかれているの着眼点が鋭いと思いました。

 

マネージャーだった女性の日浦美月が十年ぶりに出会った時には男性となっていた。

そしてその美月がある殺人事件に巻き込まれいくミステリーになっていきます。

このミステリーを解くのもこの物語の醍醐味かと思いますが、

それよりも何よりも一番に感じられたのは

性別、性とは何かということです。

染色体で結合だけでの性別だけでなく、

この世の中にはメビウスの帯のように男と女には

裏表がありそれが限りなく続いているものだと

この作品を読んでいるとつくづく思えます。

 

本文中の

「人間は未知なるものを恐れます。 恐れて、排除しようとする。

 どんなに性同一障害という言葉がクローズアップされても、

 何も変わらない。

 受け入れれたいという我々の思いは、たぶんこれからも伝わらない。

 片想いはこれからも続くでしょう。」

この言葉はとても痛烈でこれが当人達の心の叫びだと思うと

とても耳が痛い思いがしました。

 

タイトルを見た時には恋愛の片想いだとばかり思っていましたが、

この片想いはあらゆる人の立場で想いや願いなどが詰まっている

重みのある想いだと思います。

 

ラストは元アメフト部の仲間ということで、

少し切ない所もありましたが、爽やかな展望が見られて良かったです。

 

登場人物が多く途中で名前が変更になったりしたり、

色々と複雑な人間模様でとても読み応えがあります。

600ページというとても分厚い本でしたが、

それを感じさせない興味深さがあり一気に読んでしまいました。

 

重いテーマのある作品でしたが、

このような形で性というものを考えるというのを一石を投じることに

なり意味のある作品だと思いました。

 

 

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2017.09.27 Wednesday | 読書22:27comments(0) | - | by yumi

益田ミリ 今日の人生

益田ミリさんの今日の人生を読みました。

 

 ストーリーはむなしい日も、幸せな日も、おいしいものを食べた日も、

永遠の別れが訪れた日も……。

益田ミリさんの人生がつまり、初めて「死」について書いた著者の転換点となる最高傑作・コミックエッセイ。

「みんなのミシマガジン」の人気連載「今日の人生」4年分が一冊に。

 

益田さんの作品は好きなので何冊も読んでいますが、

今回は全体的に少し切ない雰囲気が多かったように思えます。

けれど何気ない日常の中で過ごしていることを

細やかな視点で捉え、

それをただ見たままに思うのではなく、

様々な考え方で表現をしていて共感できることが沢山ありました。

 

毎日繰り返される平凡な日々からこそ、

小さな幸せが生まれたり、

それが後に自分の積み重ねた人生となっていき

なかなかどれも考え深いものでした。

 

印象に残ったもので

電車の中で盲導犬が足したで小さく伏せているのを見ていると、

これどのまでに誰かの役に立ったことはあるのだろうかと思った今日の人生。

じわじわと言葉の意味が伝わり背筋を伸ばさせられるような気持ちになりました。

 

コミックの間にあるエッセイもかなりシリアスで切実なことが

書いてあったので ドキッとしてしまいました。

 

購入した本の間に挟んであった冊子も良かったです。

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今はこのような手書きでのものはなかなか見れないので、

何だか懐かしくて可愛らしくて気に入ってしまいました。

 

本の表紙もカラフルですが、

中のページを開くとカラフルなので色によって気分も変わり

楽しく読めてユニークだと思いました。

 

 人生とはかけがえのない一瞬の積み重ねということを

改めて大切にしなければいけないと思わせる作品です。

日常の小さなことを大事にしならが、

またのんびりとした時間を味わいたい時に再読したいと思います。

 

 

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2017.09.23 Saturday | 読書16:16comments(0) | - | by yumi

重松清 一人っ子同盟

重松清さんの一人っ子同盟を読みました。

 

 ストーリーはノブとハム子は、同じ団地に住む小学六年生。

ともに“一人っ子”だが、実はノブには幼いころ交通事故で

亡くなった兄がいて、ハム子にも母の再婚で四歳の弟ができた。

困った時は助け合う、と密かな同盟を結んだ二人は、年下の転校生、

オサムに出会う。

お調子者で嘘つきのオサムにもまた、複雑な事情があって―。

いまはもう会えない友だちと過ごしたあの頃と、忘れられない奇跡の一瞬を描く物語。

 

ノブくんの兄が幼い頃に亡くなった事によって記憶が無いながらにも

家族に気を遣ったり、自分をわざと不幸に思ったりとしているのが

とてもいじらしかったです。

当時兄と一緒にいた母は毎年のように命日が近づくと体調不良になり

その事で罪を感じたり、父は普段はとても大らかであまり何も

考えていないような人ですが、誰も責められない行き場のない心が

あったのかと思うと言葉に表せないです。

それでもそれぞれの家族が一緒になって微笑み合いながら慎ましく

生活していく姿が平凡ですが温かみを感じました。

 

ハム子のこの時期の思春期らしい行動や言動が

時によっては周りの人を困らせたり、迷惑をかけたりと大変ですが、

実は頭が良くてとても周りの人に気を遣ったり、

大人と変わらない考え方をしたりしてとても繊細で

寂しがり屋な子供なんだと思えました。

普段ノブとはつっけんどんな態度を取ったりしていましたが、

時には優しく時には愚痴を吐いたりして、

行き場の無い気持ちを全部伝えているようで二人の関係は本当に特別で

良い関係だと思いました。

その後のハム子の事も知りたくなります。

 

転校してきた年下のオサムくん。

お調子者で嘘つきだけれどその裏には複雑な家庭の事情があり、、

それに対してノブが変に気を遣っていてるのが優しいなと思いました。

けれど徐々にオサムに対しての接し方が変わってくるのが分かり

成長しているのでとても微笑ましく見えました。

 

ノブくんも側にいたらきっとうざったい存在かもしれないですが、

本当のオサムくんの心の中は寂しくて

誰かにかまって欲しくてたまらないのが伺えます。

両親の本当の事を知っているゆえに、

それに振り回されて自分の環境までも変わってしまうこととなり

寂しさ一杯なのかと思うと切なかったです。

 

お父さんの

「とりあえず、しっかり晩御飯を食べて、お風呂に入ってさっぱりして、

 ぐっすり眠って、明日のことは朝になってから考えればいいさ」

「おカネで解決できない悩みごとは、メシと風呂と布団があれば、

 意外となんとかなるものなんだぞ」

 

「自分の子どもに好きな場所や、好きなことや

 好きなものがあるっていうのは、

 親としてはなによりもうれしいもんだよ」

「好きなものを訊かれて、ちゃんと答えられるうちは、

 人間、みんな、だいじょうぶだ」

という言葉が印象的でした。

 

ノブにとってもハム子、オサムの存在は一人っ子とは

また違う世界が味わえて、二人にもまた特別な関係が過ごせたことで

この時期の出来事というのは生涯忘れられないものだと思います。

今はもう会えない友達と過ごしたあの頃の事を同じように思い返し、

この時期の経験というのは貴重なものだと思いました。

 

どの登場人物、家族をとっても裏には悲しい事や辛いことがありますが、

それをお互いにカバーしながら生きている姿がとても良かったです。

子供の頃の昭和の時代が舞台になっているので、

懐かしい記憶と思い出が交差しながら切なくも心が温まる作品でした。

 

 

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2017.09.17 Sunday | 読書17:02comments(0) | - | by yumi

角田光代 ドラママチ

角田光代さんのドラママチを読みました。

 

 ストーリーは「欲しいもの…子ども、周りの称賛、やる気、私の人生を変えるドラマチックな何か。

でも現実に私の目の前にあるのは、単調な生活に、どうしようもない男、中途半端な仕事…。

高円寺、荻窪、吉祥寺、東京・中央線沿線の「街」を舞台に、

ほんの少しの変化を待ち望む女たちの姿を描いた、心揺さぶる八つの短篇。

 

コドモマチ

ヤルキマチ

ワタシマチ

ツウカマチ

ゴールマチ

ドラママチ

ワカレマチ

シヨウカマチ 

 

何かを待つことをテーマにした八つの物語。

待つことをテーマにしていると分かっていても

女性は人生の節目などにいつも待っているのだなと思ってしまいました。

いくら行動的に活発に動いている人でも

男性にまつまるものだと自然と待ってしまうものかと。

 

中央線沿線の街を舞台にしているので、

どの作品にも喫茶店が出てきて

それがまた良い雰囲気を醸し出しているので

人生の待つ場所には喫茶店は良い場所なのかなと思いました。

そんな行きつけの喫茶店があるというのも

少し大人のような気分で羨ましいです。

 

印象に残った作品「ドラママチ」、「ワカレマチ」。

「ドラママチ」の 彼女のようになんとなく毎日がマンネリ化していても、

その中に何かドラマを待ってしまうそんな気持ちが共感できます。

こうゆう気持ちになるというのは元来女性というのは

お姫様になりたい願望があるのかと思ってしまいますが、

きっとそうやって強く生きていく方法なのだなと思えました。

 

「ワカレマチ」は冒頭から憎しみから始まり他の作品にはなかった

母と子の関係がリアルに描かれていて、

代表作でもある「対岸の彼女」、「八日間の蝉」、

「森に眠る魚」を彷彿させるようなものがあります。

実の母を知らず、義母は実の子達からも毛嫌いされているような

環境の中にいる女性が母になるというのはやはり

相当の決心が必要なのかと思わされました。

けれどラストの言葉にはどこか哲学的だけれど

人の流れをじっくりと見てきたからこその言葉であって、

とても希望も持てる言葉だと思いました。

 子供を作るということは、

 不要な別れをひとつ作り出すようなことに思えた。

 それでもいいような気がした。

 その子どもが成長して大人になったいつか、

 ともに入った喫茶店の光景を一瞬でも思い出してくれるなら、

 それもいいような気がした。

 

女性の大切な人生の節目に合わせてリアルに描かれているので、

共感できるところが多く読みやすいかと思います。

はっきりとした答えは出していないですが、

誰もが同じような悩みを抱えても

必ず希望の光が見えてくるという前触れが表れているので

また少し前を向いて歩いてみようかという気にさせられました。

 

待つことがテーマの作品ですが、

女性が待つことが多いのは巡り合う男性によって変わるのかとも

思わされます。

やはり環境と男性によって女性の幸せは変わるのでしょうか?

これは永遠のテーマなのかもしれないかとふと思いました。

 

 

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2017.09.12 Tuesday | 読書16:44comments(0) | - | by yumi

三度目の殺人 是枝裕和、佐野晶

是枝祐和さん 佐野晶さんの三度目の殺人を読みました。

 

 ストーリーは「本当のことを教えてくれよ」― 『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。

弁護に「真実」は必要ない。

そう信じ、勝利するための“法廷戦術”を追求してきた弁護士・重盛。

しかし、ある事件の被疑者・三隅は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。

そして次第に明らかになる、三隅と被害者の娘の関係。

本当に裁かれるべきは、だれか。

心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。

 

9月9日に映画の公開があったので手に取りました。

真実を求めるために重盛が最後まで三隅と関わり合いますが、

何度も供述が変わるのでそのたびに翻弄されていくので、

読んでいても考え方ががらりと変わるので最後まで気が抜けません。

真実を知るためには司法という壁を突き破るべきか。

実際の裁判ではこのようなことがあるのは少ないかと思われますが、

あるとしたら司法の難しさというのを感じました。

 

人殺しは普通での人間ではないということ。

それは生まれつき殺人の欲求を抱いてしまう人なのか、

それとも環境によってそうなってしまう人なのか。

世の中でもあまりにも残虐で動機が不可解な事件が起きると

専門家が語っていることでさえも

解明できないことがあるので現場に立ち会わせている人達から

みるときっとこんな見解になるのかもしれないと思ってしまいました。

 

次々と真相が明らかになっていきますが、

その中で被害者と娘の関係はとても残酷で胸に詰まる思いがします。

それが果たして三隅が善意でしたことなのか、

それとも利用したことなのかが謎です。

他の人達もここでは本当の事を語っていないので

どれが本当のことなのか

考え出したら切りがなくなりそうです。

果たしてこの事件の真相は・・・と言いたいところですが、

この判断はそれぞれに委ねられているのでもどかしかったです。

 

情景や心情などが大雑把に描かれていているので

脚本を読んでいるかのようでした。

普通のミステリー小説と比べてしまうと物足りないと思うので、

ノベライズ本と割り切って読めば違和感はないかと思います。

 

 

映画の出演が福山雅治さん、役所広司さん、広瀬すずさんなので配役を

想像しながら読むととても面白いです。

福山さんが弁護士役でこの映画の軸にもなる大事な役柄だと思うので、

その凄味が画面に出たらかなり面白い作品かと思われます。

映画も機会があったら観てみたいと思います。

 

 

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2017.09.10 Sunday | 読書10:30comments(0) | - | by yumi

森沢明夫 大事なことほど小声でささやく

森沢明夫さんの大事なことはほど小声でささやくを読みました。

 

 ストーリーは身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママ。

昼はジムで体を鍛え、夜はジム仲間が通うスナックを営む。

名物は悩みに合わせた特別なカクテル。

励ましの言葉を添えることも忘れない。

いつもは明るいゴンママだが、突如独りで生きる不安に襲われる。

その時、ゴンママを救ったのは、過去に人を励ました際の自分の言葉だった。

笑って泣ける人情小説。

 

オカマで超マッチョなゴンママのキャラクターのインパクトが強くて

面白くこれに引きずり込まれて一気に読んでしまいました。

ジムにいるゴンママも良いけれど、

夜のスナックでのゴンママの方がここに集まる人達との

和気あいあいとした雰囲気が良く、

本領発揮が出来ているような気がして、

ここでの励ましの言葉にはどれも共感出来ました。

 

こんな誰にでもパワーを与えてしまうゴンママですが、

一人になるとひとしきり孤独感を味わってしまうことがあるというのが意外でした。

そのギャップ感にもまた惹かれてしまう魅力もあって

とても人間味のあるキャラクターでこんな人に出会ってみたいです。

時々会話の中にある下ネタも少し笑えてしまうのもゴンママの良さかもしれないです。

 

毎回主人公が変わるオムニバス式で構成されていますが、

どの場面でもその人に合ったカクテルが登場します。

そのカクテルの名前にも特別な意味があり、

それもストーリーの中でも良い味を出していて興味をそそられます。

 

特に印象的な言葉は

 人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、

 そのまま受け入れればいいの。

 どうせ過去は変えようがないんだから。

 でもね、考え方ひとつで、

 起こったことをチャンスに変えられることができるの。

 ピンチはチャンスよ。

 

 悲しいときはしゃべらなくていいのよ。

 泣けばいいの。

 寡黙っていう意味のソルティードッグを飲んで、おいおいでも、

 しくしくでも、泣けばいいのよ。

 沈黙が辛いなら、辛いって言えばいいじゃない。

 

 あなたが生きられるのは、いまこの瞬間だけなの。

 過去と未来を思い煩っても、それは無駄なだけ。

 やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、

 せっかく生きている「いま」が不幸になっつちゃうだけでしょ?

 それにへ、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ないじゃない。

 大切な「いま」をつまらなくするだけだわ。

 辛い過去になんてとらわれないで、未来の不安もぜーんぶ忘れて、

 いまこの瞬間だけをしっかりと味わって生きなさい。

 それが、禅の「幸せに生きる極意」なのよ。

 

ラストも清々しく終わっていたので、

また次への希望へと繋がりました。

この続きも知りたくて読みたいので、

ゴンママシリーズでまた新しい作品が出たら良いなと思いました。

 

この本のタイトルを読んだだけでも興味を持ちましたが、

この言葉通りに作品中の素敵な言葉も小声で伝えたく、

この作品の良さも小声でじっくりと

誰かに教えたいくらいお勧めな作品でした。

 

何かに躓いてしまったり、

生きるのに疲れてしまったりと

人生は山あり谷ありなので

そんな折にまたこの作品を再読してみたいと思います。

 

森沢さんの作品を何冊か読み始めましたが、

どれを読んでもすんなりと心に入って

何事も前向きになり優しい心になるので

まだ読んでいない作品もどんどんと読み進めたいと思います。

 

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2017.09.06 Wednesday | 読書14:46comments(0) | - | by yumi